詩「キズ」(作・くぽたみき)の感想文

「キズ」
作・くぽたみき


星がキラキラ降ると
大地に突き刺さった
グサッ!という感じに


そしてぼくの心にも
グサッ!と刺さった


こんな痛いものが
天からの贈りものとでも
言うのだろうか?


なんて意地悪なことを
してくれるのだろう!


ああ、大地を見渡せば
そこら辺、キズだらけ


星よ、降るな!



 詩集「さらさら」(2024年)には「キズ」という詩があります。これはさらりと書かれていますが、けっこう痛そうな詩です。
 始めのところで「星がキラキラ降る」のですが、ぼくだったら「お星さまがキラキラ降る」美しい様子をイメージしてしまいます。イメージとしては「わー、お星さまだ!」という感じです。けれども星は美しいかはともかく大地に突き刺さってしまいます。しかも「グサッ!」とです。
 「ぼく」は衝撃を受けてしまいます。「なんてことだあ!」というようにきっと思ったに違いありません。そしてその衝撃は「グサッ!」と大地と同様、「ぼくの心」にも「グサッ!」と刺さってしまうのです。
 ここでぼくは思ったのですが、星が大地に突き刺さるのも「ぼくの心」に衝撃ですが、それ以上に何かが「ぼくの心」に刺さったのではないでしょうか?
 「ぼく」は「こんな痛いもの」が「天からの贈りもの」なのか?と疑問に思います。大地に「天からの贈りもの」として「グサッ!」と痛いのと同様、「ぼく」の心も「グサッ!」と痛い。しかも「大地を見渡す」と「キズだらけ」です。するとここで「ぼく」の心も「キズだらけ」だと推測させられます。そして「星よ、降るな!」と「ぼく」は言う(叫ぶ)のです。
 ここで全体を見渡してみると「ぼく」の心境が見えてくるようではないでしょうか?何があったかはもちろんのことながらわかりません。でも、ぼくは「ぼく」の心情が伝わってくるように思えました。
 「ぼく」の「キズ」について、いろいろな考え方、感じ方があるでしょう。ぼくはこれ以上考えず、この「キズ」という詩を感じようと思います。深くは掘り下げようとは思いません。それに重く受け止めもしないでしょう。


 ぼくはこの詩が読者の重荷にならないでほしいです。逆に楽しく読んだり、癒しになったりしてくれたらなと思います。作者はきっとそれを望んでいるでしょう。

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