詩「文字たち」(作・くぽたみき)の感想文

「文字たち」
作・くぽたみき

ペンを動かしたら
文字たちは
トトトントントン
と、飛んでいった

窓ガラスを透けて通り、
自由な外へと
駆け出していったよ

君たちは楽しげだね

ぼくはため息をすると
気づかされた
自分の吐いた息に乗って
文字たちは
飛んでいったんだとね


 「文字たち」は詩集「Star Arrow」(2023年)からの詩です。この詩は文字たちが飛んでいく少し哀愁漂いつつ不思議な詩です。
 この詩を読んで、まず印象に残ったのは、

文字たちは
トトトントントン
と、飛んでいった

 というところです。くぽたみきの詩には擬音語がよく出てきますが、この「トトトントントン」というのはとてもリズミカルです。ぼくが思うにくぽたみきの詩の中で、もっともリズミカルな使い方をしています。ぼくの友だちはこの「トトトントントン」に興味津々でした。「文字たちが飛んでいったときのトトトントントンってどんな感じだろうね」友だちは楽しそうでした。ぼくはこの時、詩というのは本当に素晴らしいものだなと感じました。
 けれどもこの詩には哀愁が漂うのです。結果から言えば

自分の吐いた息に乗って
文字たちは
飛んでいったんだとね

 文字たちはため息に乗って飛んでいってしまったんだ。そんな哀愁が漂う言葉の前のほうで(ぼくが)言った言葉があります。

君たちは楽しげだね

 これはとても不思議なことです。どう読み取れるでしょうか?あなたはどう思いますか?ぼくは心の中に、感じたままにこのことをしまっておこうと思いました。

 文字たちはどこへ飛んでいってしまったのかなあ…!!

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